CeVIOを使った歌物素材の扱い
要点
- Cevioを使った歌物素材を配布したいけどライセンス的にどうなるの?
- 個人・同人の場合はOK(ただし注意事項がいくつかある)
- 法人の場合問い合わせが必要(おそらく有償)
こんなことを書いていきます。
Cevioを使って歌物素材を作りたい
私は、BGM素材サイトを運営しているのですが、 その大半は歌のないインスト曲です。
需要の側面からもインストの方が多いので問題はないのですが、 少なからず、歌物の需要もあるはずなので応えていきたいところ。
あと、純粋にたまには歌物も作りたいなーと思う作り手の勝手もある。
ただ、歌唱力の問題で自分で歌うのは厳しいし 外注するのは手間とお金がかかりすぎる。
そこで、音声合成ソフトに歌ってもらおうと考えたわけなのですが、 ライセンス的に問題ないのだろうかという疑問が出てきました。
動画サイトに自作の曲を歌わせたものをというようなベーシックな使い方 から少しずれている使い方なので公式サイトを確認しにいきます。
前提条件
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使用する音声合成ソフト CeVIO ONE
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ライセンスは2018年6月29日の物で今後改定される可能性もあります
CeVIOは歌物素材のボーカルに使用できるのか?
まずは作り手側。 「ONEを使った歌物素材を作成することが可能か?」という点について。
上記リンクのライセンスを読むか限り可能です。
いくつか注意点としては、
- サイトなどで配布する際広告収入を得てもOK
- CD形式で販売する場合には、製品名のクレジット表記が必要(CeVIO ONEなど)
CeVIOの使用されている音楽素材を使用する際の注意点
ここから素材を使用する側について見ていきます。
ざっくり言うと個人・同人の場合は基本無料で使えます。
ただし、公序良俗に反するような使用、第三者の権利を侵害する恐れのある使用は禁止されています。
ぱっと見わかりにくいのでこの2項目を噛み砕くと、
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公序良俗に・・・R指定の入る作品だとダメかもしれないです。 (公序良俗は結構主観的な判断だから明確には分からない。)
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第三者の権利を侵害・・・素材として配布されていないONEの楽曲を使うこととかかな?
と言うことだと思います。
・作曲者が「この曲は素材として使っていいよ」と言っている ・素材を使用する予定のコンテンツが全年齢向けコンテンツ
この2点を守っていればOKだと思います。
企業の利用に関して
ライセンスを見る限り、 CeVIOが使われている音楽素材を企業が使う場合も 個人・同人と同じ枠組みで運用できると思います。
ただし企業の場合は、利用作品情報の登録が必要なようです。
最後に
あくまでライセンスを読んだ私の解釈なので参考までに。 必ず自身でもライセンスに目を通した上でご利用ください。
さて、たまには歌物素材でも作りましょうかね。